浜田で活躍した人
 
三浦 義武
世界で初めて缶コーヒーを発明!
三浦 義武 (みうら よしたけ)
 
略 歴 (1899-1980)
1899年 今の浜田市三隅町井野に生まれる
1935年 東京の白木屋デパートで「三浦義武のコーヒーを楽しむ会」を始める
1937年 軍国体制の下で中止命令を受ける
1942年 妻子と共に浜田市に帰る
1951年 浜田市紺屋町にコーヒー店「ヨシタケ」を開店する
1963年 缶コーヒーの開発に乗り出す
1965年 日本橋三越本店で世界初の缶コーヒー「ミラ・コーヒー」を販売する
世界で初めて缶コーヒーを販売した発明者。浜田市の田園が広がる地で生まれた三浦義武は、早稲田大学卒業後にコーヒーの魅力に吸い寄せられ、コーヒー造りに明け暮れるようになりました。その結果、ネル(布袋)にコーヒーの粉を入れて注ぐ(現在のドリップコーヒー式)コーヒーを発案。香りとコク深い、濃厚なコーヒーが完成したのです。「カフェ・ラール」と名付けたはじめてのコーヒーは、日本で美のコーヒーと絶賛されました。義武は、浜田市紺屋町で“ヨシタケ” という喫茶店を経営しながら、さらにブレンドコーヒーの研究に励み、理想のコーヒーを追いかけました。
世界にも輸出したいという夢から、地元の缶詰工場に相談し、缶でのコーヒー提供を考えつきました。2 年試行錯誤した結果、半年間も味が変わらない缶コーヒーが出来上がり、“ミウラ”と“ミラクル” をかけ「ミラ・コーヒー」と名付けました。
1965年に東京の日本橋三越本店で、初めて店頭に並ぶことになり、すぐに大評判となり、関西を中心に販売することとなりましたが、コーヒーの原料単価などから資金不足となり、昭和43年に製造を中止しました。
浜田に戻ってきた義武は、喫茶 ヨシタケを営み続け、81年の生涯を遂げました。
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